この間の休みに、家でカンボジアのカレー「ソムローカリー」を作りました。
けっこう作るのがめんどうだし、スパイスなどの材料費も高いのでめったには作らないんですが。
カンボジアでも普段食べるような料理ではなくて、特別な日に作ります。
日本で作るのは材料を揃える(見つける)のが大変だけど、
カンボジアでは材料を全部スーパーで買ってくるわけではないので、もっと大変かもしれません。
私がカンボジアに滞在していた時、一度だけ旦那さんのお母さんが作ってくれました。
もーねー、すごく時間かかるんですよ。
だってまず家に放し飼いにしてあるニワトリを捕まえてさばく(殺す)ところからスタートですから!
ニワトリのさばき方。しかも旦那さんの実家にいるニワトリは全部12歳の旦那の甥っ子のもので、
その子がトリ捕まえてさばくんですよ。
日本で12歳の子がニワトリさばいてたらきっとまわりがびっくりするでしょうけど、
カンボジアの田舎ではふっつーのことですから当然誰もびっくりしないし褒めません。
驚いていたのは私一人だけです。
ちなみに私はこの時初めてニワトリを捕まえるということにチャレンジしましたが、
ニワトリってめっちゃ足速い!ということを初めて知りました。
当然私には捕まえることはできず、そんな私を見てみなさん笑って見ていました。
そしてカレーに入れるココナッツミルク。
これも日本のように缶詰になってスーパーで売ってるわけじゃないんです。
旦那さんのおばあちゃんの家にココナッツの木があるので、
ココナッツミルク用の実をもらってきます。
ココナッツミルク用の実は中身の水分がなくなっていて、それをガリガリ削っていくと、
日本でいう「ココナッツロング」の状態になります。
ちょっと違うのは日本のココナッツロングは乾燥していますが、この場合は生の状態です。
これを手でギューっと絞ると、ココナッツミルクが出てきます。
絞りきったら少し水を入れて絞り、それの繰り返しです。
めんどくさいでしょう!?笑
しかしやっぱり生の方がおいしい気はします。
旦那さんは日本の缶詰のココナッツミルクは臭いしおいしくない!とよく言っています。
それからカレーを煮るのだってガスコンロなんてありませんから火をおこして煮るんです。
一応旦那さんの実家にもカセットコンロはありますが、それだとガス代がかかるので、
簡単な料理にしか使いません。
ご飯を炊いたり、時間が掛かる料理は火をおこして作ります。

その他、レモングラス、芋などは庭に植えてあるのでそれを使い、
足りない材料は市場で買ってきます。
レモングラスや八角、ロムデーン、その他のスパイスは細かくしなくてはいけませんが、
日本のようにフードプロセッサーなどの機械はありませんので、
石のすり鉢のようなものを使って潰します。

これは私が日本で買ったもの。
カンボジアから持って帰ってくるのは重すぎるし、日本で買うには高すぎるし、
と思っていたのですが、この重さだから仕方ないかと諦めて日本で買いました。
しかし値段はカンボジアの何十倍・・・
でもこれやっぱ便利ですよー!
というわけでカンボジアではお母さんがリーダーとなってみんなで協力して作ります。
それでも半日はかかりますが・・・
旦那さんが家で作ったカレーも、おいしくできあがりましたよ。
一応カンボジアで買ってきた料理の本を見ていましたが、
「お母さんの作り方と全然違うんだけど!?」と悩んでいました。
やっぱ家庭によって作り方は違うようです。
しかも旦那さんはお母さんの作り方を何となく記憶を探りつつ作っているので、
完成した後も「お母さんの味と違う」と嘆いていました。
スパイスが足りないっていうのもあるんですけどね。
だってカンボジア語で言われても私には分からないし、
旦那さんも日本語でスパイスの名前なんて分かんないし、
なかなか材料が全部揃わないんですよ!
売ってるのかどうかも分かりませんしね。