ソムローカリー(カンボジアのカレー)
- 2009.05.26 Tuesday
- 10:17
この間の休みに、
家でカンボジアカレーを作りました。
けっこう作るのがめんどうだし、
スパイスなどの材料費も高いので
めったには作らないんですが。
カンボジアでも普段食べるような料理ではなくて、
特別な日に作ります。
日本で作るのは材料を揃えるのが大変だけど、
カンボジアでは材料をスーパーで買ってくるわけではないので、
もっと大変かもしれません。
私がカンボジアに滞在していた時、
一度だけ旦那さんのお母さんが作ってくれました。
すごく時間かかるんですよ。
だってまず家に放し飼いにしてあるニワトリを捕まえて、
さばくところからスタートですから。
ニワトリのさばき方。
しかも旦那さんの実家にいるニワトリは、
全部12歳の甥っ子のもので、
その子がトリを捕まえてさばくんですよ。
ちなみに私はこの時初めてニワトリを捕まえる
ということにチャレンジしましたが、
ニワトリってめっちゃ足速い、
ということを初めて知りました。
とうぜん、私に捕まえることはできず。
そしてカレーに入れるココナッツミルク。
旦那さんのおばあちゃんの家にココナッツの木があるので、
ココナッツミルク用の実をもらってきます。
ココナッツミルク用の実は中身の水分がなくなっていて、
それをガリガリ削っていくと、
日本でいう「ココナッツロング」の状態になります。
ただ、日本で売られているココナッツロングは乾燥していますが、
この場合は生の状態です。
これを手でギューっと絞ると、
ココナッツミルクが出てきます。
絞りきったら少し水を入れて絞り、
それの繰り返しです。
めんどくさいと思います。
しかしやっぱり生の方がおいしい気がします。
カレーを煮るときはガスコンロではなく、
炭や薪を使います。
そのほか、レモングラスやお芋などは庭にあるものを使い、
足りない材料は市場で買ってきます。
レモングラスや八角、ロムデーン、
スパイスは細かくしなくてはいけませんが、
石のすり鉢のようなものを使って潰します。
これは私が日本で買ったもの。
カンボジアから持って帰ってくるのは重すぎるし、
日本で買うには高すぎるし、と思っていたのですが、
この重さだから仕方ないかと諦め日本で買いました。
でもこれやっぱ便利ですよ。
というわけでカンボジアではお母さんがリーダーとなり、
みんなで協力して作ります。
それでも半日はかかりますが。
旦那さんが家で作ったカレーも、
おいしくできあがりましたよ。
一応カンボジアで買ってきた料理の本を見ていましたが、
「お母さんの作り方と全然違うんだけど!?」と悩んでいました。
家庭によって作り方は違うようです。
しかも旦那さんはお母さんの作り方を、
記憶を探りつつ作っているので、
完成した後も、
「お母さんの味と違う」と嘆いていました。
スパイスが足りないっていうのもあるんですけどね。
なかなか材料が全部揃わないんですよね。